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「腰が痛い人」に腰を触らない整体

  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

「長時間の車移動で腰が痛い💦整体でも行くか」


いざ整体に行って「腰が痛い」と伝えたのに、なぜか腰以外のところばかり触っている……。


こんな経験はありませんか?


リラクゼーションやマッサージではなく、身体全体を見ながら施術する整体では、こういったことがよくあります。


でも実際には、


「腰はあまり触られなかったのに、終わったら身体が楽になっていた。」


そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。


後ほど説明しますが、これはハンドパワーや超魔術などではありません。


「バイオメカニクス(身体の動きや力のかかり方)」を考えると、ちゃんと理由があります。



腰を揉んでもらっていた時の話


私自身も、整体でお客様の腰を楽にしたいとき、腰を揉むことはほとんどありません。


自分の腰がつらいときのセルフケアでも同じです。


ただ、昔からそう考えていたわけではありません。


むしろ以前は、腰がつらければ「とにかく腰を揉んでほしい」と思っていました。

腰を揉んでほしい

激しく運動していた頃は腰に疲労が溜まり、よく「強揉み」のマッサージに通っていました。


自宅でのセルフケアでも、フォームローラーや硬めのボールなどで腰をグリグリ強くほぐしていました。


強く揉んでもらうと、そのときはスッキリして楽になったように感じます。


ですが、すぐにまたつらくなり、揉んでほしくなり、、酷い時には、強く揉んでもらってもスッキリしないことさえありました。


そんなことを繰り返したのち、身体について学び、人の身体を触るようになってから、


「腰を揉むより、なぜ腰に負担がかかっているのかを見ることが大切なのでは?」


と考えるようになりました。

「痛い場所」ではなく、その前後も見てみる


そこで出てくるのが、前回の記事でも書いた「モビリティ」と「スタビリティ」という身体の見方です。


簡単に言うと、


「よく動くことが求められる関節:モビリティ」と


「安定することが求められる関節:スタビリティ」がある

「モビリティ」と「スタビリティ」

という考え方です。

たとえば、本来動いてほしい関節がうまく動かないと、その近くの関節が代わりに頑張って動くことがあります。

その状態が繰り返されれば、一部に負担が集中して、痛みや張りにつながることも考えられます。


実際に、股関節と腰の疾患は互いに影響し合うことが知られており、こうした関係は「ヒップ・スパインシンドローム(Hip-Spine Syndrome)」と呼呼ばれています。(※1)


出典※1:Prather H, van Dillen L. Links between the Hip and the Lumbar Spine (Hip Spine Syndrome) as they Relate to Clinical Decision Making for Patients with Lumbopelvic Pain. PM&R. 2019;11(Suppl 1):S64-S72.



つまり、痛みがある場所だけでなく、その前後の関節まで含めて身体を考えることが大切です。(場合によっては足首や頭部から)

実際にどこをほぐす?一例


では、腰以外のどこをほぐせばいいのでしょうか。


これは姿勢や普段の身体の使い方によって変わりますが、いくつか例を挙げてみます。


・猫背で背中が丸まりやすい人なら、固まった肩甲骨を立体的に動かしたり、胸まわり(大胸筋・小胸筋)やお腹まわり(腹直筋・腹斜筋)をほぐしたり伸ばしたりします。

胸まわり(大胸筋・小胸筋)やお腹まわり(腹直筋・腹斜筋)

・巻き肩が強い人なら、脇から肩甲骨まわりをほぐすこともあります。


・反り腰になりやすい人なら、太ももの前側(大腿四頭筋)。


・座っているときによく脚を組む、片側のお尻に体重をかけるクセがある人なら、お尻の上部(中殿筋)など。

硬い人が多いお尻の上部(中殿筋)
硬い人が多いお尻の上部(中殿筋)

・長時間座りっぱなしの人なら、お尻や太ももの前後、脇腹など。


大切なのは、「長時間同じ姿勢が続いて筋肉の活動が少なくなり、硬く動きにくくなっているところを見つけること」です。


そこをほぐしたり、ストレッチしたり、実際に動かしたりすることで、腰に集中していた負担が軽くなることがあります。


なので、腰がつらいときほど、「腰をほぐす」だけではなく、「動きにくくなっているところはないかな?」と身体全体から考えていきます。

腰がつらいときに試したいセルフケア


長時間座ったあとに腰がつらいときは、お尻(殿筋)をほぐしたり、股関節まわりをストレッチすると効果的な場合が多いです。


また、フォームローラーを使って、脚を組んだ状態で、上にした脚のお尻側に体重をかけて前後にローラーを転がしてお尻をほぐすのもおすすめです。👇

もちろん、人によって身体の状態は違うため、紹介した姿勢自体が腰につらい場合もありますし、必ずこの筋肉をほぐせばいいというものでもありません。


あくまで、腰がつらいときに腰以外にも選択肢があるということを覚えておいてもらえればと思います。




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