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ダイエットで今気にするべきなのはGI値よりGL値?【KARALABダイエットノート#2】

  • 執筆者の写真: 渡邉
    渡邉
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分
ダイエットで今気にするべきなのはGI値よりGL値?

ダイエット中、「低GI食品を選ぶと良い」と聞いたことがある方は多いと思います。


しかし、実際の血糖値の上がり方は、GI値だけでは判断できません。



この記事では、


  • GI値 / GL値とは何か

  • GIの見方で起こりやすい誤解

  • そして、なぜGL値が重要なのか


を、研究論文も踏まえながら

できるだけわかりやすく整理して解説します。





目次




1. GI値とは何か?


GI=血糖値の「上がる速さ」の指標

基準値:ブドウ糖(グルコース)=100


補足:

GI → グリセミック=血糖

インデックス=指標 の略


ブドウ糖が一番血糖値が上がる

→消化がいらないためそのまま小腸から吸収して血中に入るため



2. GI値が高い・低いで何が違うのか


高GI:急激な血糖上昇

→ インスリン大量分泌


低GI:緩やかな上昇

→ インスリン反応も緩やか


高GI→血糖値スパイクも起きやすい


例:

高GI:白米、パン

低GI:玄米、全粒粉パン


(次回の記事でGI値一覧をまとめます)



3. GI値で判断する落とし穴


少量の高GI vs 大量の低GI → 血糖値がより上がるのはどっち?


<例で比較>

🍉スイカ(高GI)

🍚玄米(低GI)


※GI値は University of Sydney GI Database 準拠


スイカ1切れ vs 玄米茶椀1杯


     👇結果


スイカ1切れ << 玄米茶椀1杯


スイカは血糖値がほとんど上がらず

玄米を食べた方は血糖値がしっかり上がる



👉なぜこうなる?


🍉スイカの場合

  • GIは高い

  • しかし糖質量が極端に少ない

    →血糖値への総負荷は低い


🍚玄米の場合

  • GIは低い

  • しかし茶碗1杯で糖質量は多い

    量が多いため血糖値は上がる




✅重要ポイント


・GIは血糖値の「上がりやすさ」しか見ていない。


・実際は、「食べた量」で大きく変わる。


そこで、食べた糖質量を考慮して計算された


「GL値」( 血糖値への本当の負荷)


が重要になります。👇



4. GL値とは何か?


  • GL=血糖値への「実際の影響量」

  • 計算式:GI × 糖質量 ÷ 100

  • 現実の食事に近い指標


具体例(100gあたりの糖質量で比較)


🍉スイカ GI:72 

糖質量5.6g

72 × 5.6 ÷ 100 = GL 4


🍚玄米 GI:52

糖質量34.6g

52 × 34.6 ÷ 100 = GL 18


ーーーーーーーーーー

GL値の目安

  • 低GL:0〜10

  • 中GL:11〜19

  • 高GL:20以上

ーーーーーーーーーー


👆こちらから

スイカ → 低GL

玄米 → 中〜高GL

ということがよくわかります。


補足:

GL → グリセミック=血糖 / ロード=負荷の略



5. GIが違っても、血糖値は同じになる?


2006年に報告された研究では、

GL値を同等に調整した場合、

糖質の種類(GI)や量が異なる食事を摂取しても、


被験者12名では、血糖値の上がるスピードに違いはあっても、

「どれくらい上がったか」の合計は

ほぼ同じだった、と報告されています。(※1)


この結果から、

実際の血糖値への影響を考えるうえでは、 GIだけではなくGL値が重要であることがわかります。




6. まとめ


結局、気にすべきことは?




結論

👉まず見るべきは「GL値」




「なにを」「どれだけ食べたか」

が血糖値を大きく左右します。




GIでよくある誤解


✖低GIならいくらでもOK

→量が多ければ血糖値は上がる


✖GIが高い食品は全部太る

→少量なら血糖値への影響は少ない




GI・GL値が高い食品を食べるときのポイント


前回の記事でもお伝えした通り、


・野菜から食べる

・食事直後に体を動かす


これらを意識するだけでも、

血糖値の上がり方を抑えるには効果的です。




次回の記事では、

GL値を踏まえたオススメの炭水化物

を中心に、GI/GL値の一覧をご紹介します。



📚参考文献

※1:

Acute effect of meal glycemic index and glycemic load on blood glucose and insulin responses in humans, Nutrition Journal, 2006



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